陸上自衛隊の「現地情報隊」が民間人らの思想信条などの情報を組織的に収集していたと元隊員が証言した問題で、小泉進次郎防衛相は20日、立憲民主党の辻元清美氏が入手して確認を求めた、個人情報をまとめた文書について「出どころも真正性もわからない」と述べ、文書の存在についての回答を避けた。
閣議後会見での発言
閣議後の会見で、記者の質問に答えた。小泉氏は「現時点で不適切な活動を行ったことは確認されていない」と話した。
辻元氏は16日の参院予算委員会で、現地情報隊が作成したとされる、「身体的特徴」や「対自衛隊感情」といった項目が含まれる「個人ベーシック・ソース・データ(BSD)報告書」を入手したと説明。小泉氏に文書の確認と調査を求めた。
問題の発端と背景
この問題は熊本日日新聞が7月に報道。元隊員が朝日新聞の取材に応じ、国内の有識者に接触した際に「愛国心」や「対自衛隊感情」といった思想信条のほか、「性的嗜好(しこう)」や「金銭状況」といった情報を本人の同意なく収集し、報告書にまとめて組織的に保管していたと証言した。複数の政府関係者も朝日新聞の取材に対し、こうした情報収集をしていたことを認めた。個人情報保護法などに抵触する可能性が指摘されている。