神戸市中央区で男性1人が死亡、兵庫区で男性1人が重傷を負った連続発砲事件で、殺人未遂容疑で緊急逮捕された元暴力団組員が1件目の発砲について、「(死傷した2人と)3人で車に乗り、後部座席から助手席の男性を撃った」などと供述していることが捜査関係者への取材でわかった。
事件の概要と容疑者の供述
事件は9月30日午後1時台に2件相次いだ。兵庫県警は、1件目の中央区の事件の際に助手席にいたのは死亡した会社経営の赤田正行さん(58)=神戸市東灘区=で、元組員で無職の亀谷直人容疑者(79)=中央区=から拳銃で撃たれた後に車外へ出て、路上で倒れていたとみている。
また、当時ハンドルを握っていたのは、2件目の兵庫区の事件で重傷を負った男性(54)=東灘区=で、赤田さんが車外に出た後、亀谷容疑者を乗せたまま兵庫区内の赤田さんの知人の建設会社の社長宅に移動したとみている。
送検と今後の捜査
兵庫区の殺人未遂容疑で送検 亀谷容疑者は、車が社長宅の敷地内にとまったときに車内で男性を撃った疑いがあり、県警は2日、亀谷容疑者を男性に対する殺人未遂容疑で送検した。亀谷容疑者は容疑を認めているという。
捜査関係者によると、赤田さんと男性は仕事上のつながりがあり、車は赤田さんが普段使っていたものだったという。県警は、亀谷容疑者が赤田さんらと事件当日に会った経緯や事件の背景を詳しく調べ、亀谷容疑者らの供述の裏付けを進めている。
建設会社社長の証言
また、建設会社の社長は1日に取材に応じ、「(赤田さんと)5月ごろに久しぶりに連絡を取った際、香川・小豆島にある採石場の買収話を持ちかけられた。その中で『カメタニ』という男の名前を聞いたが、(亀谷容疑者とは)面識はない。なぜ事件が起きたのかわからない」などと話した。