神戸市中央区のマンション一室で6月、冷凍庫の中から約15年前に死亡したと推定される元住人・西口豊さん(当時42)の切断された遺体が見つかった事件で、神戸地検は14日、元妻で無職の望月亜紀容疑者(50)を死体損壊と死体遺棄の罪で起訴し、発表した。
遺体は2011年に切断、冷凍庫に隠匿
起訴状などによると、望月容疑者は2011年12月ごろ、現場の部屋で西口さんの遺体を腹部付近で切断し、上半身と下半身をそれぞれ土嚢袋に詰めて冷凍庫に入れた。その後、今年6月20日まで部屋の家賃や電気代を支払い続けるなどして遺体を隠し、遺棄したとされる。
捜査関係者によると、望月容疑者は逮捕時に死体遺棄容疑を認め、その後の調べに西口さんの殺害や遺体の切断についてもほのめかしたという。兵庫県警は今後、殺人容疑を視野に捜査を進める方針。
電気代滞納で遺体発覚
遺体が発見された6月20日、部屋の電気は使えない状態で、遺体は腐敗していた。県警の調べで、望月容疑者の電気代引き落とし口座の残高が不足し、2025年10月中旬から電気が止められていたことが判明。マンション1階の郵便受けには電力会社からの払込用紙が届いていたが、望月容疑者は「郵便受けの鍵が2022年12月に更新された後、新しい鍵を手に入れておらず、払込用紙を取り出せなかった」と説明したという。
今後の捜査の焦点
県警は殺人事件としての立件が可能かどうか、死亡時期や死因の特定を進める。遺体の損壊・遺棄の時効は3年だが、殺人罪には時効がないため、殺人容疑での立件が焦点となる。望月容疑者の供述の信憑性や、事件の全容解明が求められる。



