北九州市消防局のベテラン消防士(63)が、人命救助や災害時の避難方法を漫画で伝えるシリーズ本「消防士の知恵で生存率が飛躍的アップ! 生き残る術」(アメージング出版)を刊行している。これまでの経験で、「もしもの時、知識があれば救える命や助かる命がある」と痛感してきた。本を通じ、一人でも多くの人に命を守る方法が伝わることを願っている。
「知識があれば助かる命がある」と語る消防士
消防士は、「絆マンGA」のペンネームで活動しており、本名は非公表。「漫画を通して、家族や人々の絆を結びつけたい」との思いで名付けた。
本では心臓マッサージや初期消火の方法などを漫画や文章で解説。「あなたの大切な人が突然倒れて心肺停止状態になったらどうしますか」との問いに、漫画では時間の経過とともに救命率が下がることを表すグラフを示し、居合わせた人が心肺蘇生を行うことの大切さを描いている。「なにもできなくて後悔することがないように、知識と技術を修得しておきましょう」とのメッセージも添えられている。
火災避難の注意点を漫画で強調
火災の避難では、忘れ物があっても元の場所に戻らないことを伝え、「戻ると危険だよ。命より大切なものはありません!」と強調している。
北九州市八幡西区出身。地元の高校を卒業後、消防士になった。使命感が高まるきっかけとなったのは21歳の時。火災現場に向き合う日々から、新たに配属された救助隊で出動した現場での出来事だった。



