霧島市国分広瀬の干拓潮遊池で16日、伝統行事「はんぎり出し」が行われ、参加者らがボラの稚魚「エッナ」を捕まえる漁を楽しんだ。
この行事は、かつて馬の餌を入れた「半切り」と呼ばれる底の浅いおけに、長さ7メートルほどの竹2本と足場板を取り付けて作ったいかだから投網するもの。2023年には同市の無形民俗文化財に指定されている。
江戸時代から続く精進落とし
「はんぎり出し」は、お盆明けの精進落としとして江戸時代から国分広瀬地区に伝わる。この日は、潮遊池を管理する国分広瀬魚取り組合の組合員や地元消防団員ら8人が、それぞれいかだから網を投げ、エッナ取りに汗を流した。
初参加の男性や見物客の声
祖父の影響で初めて参加した同市国分福島3の湊秀太さん(30)は「地域の伝統行事を継承しようと参加した。見物も多く緊張したが、初めてにしては取れて満足している」と話した。
会場では、見物客らに取れた魚が刺し身として振る舞われたり、子どもたちがいかだに乗ったりして楽しんでいた。父親と初めて行事を見に来たという同市立国分西小4年の礒脇隼佑君(9)は「魚は酢みそと一緒に食べるとおいしかった。(はんぎり出しを)やってみたくなった」と楽しんでいる様子だった。



