警視庁新宿署は、東京・歌舞伎町の治安改善に向けた取り組みを強化している。「歌舞伎町浄化対策」として、新宿署は9月、夜間パトロールの専従班を設置した。見回りを増やし、犯罪の抑止や早期発見につなげる狙いがある。
約50人でパトロール、酒発見し補導
10月20日夜には、専従班のほか、警視庁本部の警察官を含む約50人でパトロールをした。署員らが「トー横」にいた少女(17)ら2人に声をかけたところ、カバンから酒を見つけて補導した。ホテル街周辺の路上に立っていた女性に声をかけたほか、外国人観光客らにはぼったくりへの注意を促すカードを配った。
トー横キッズの問題と暴力団員の再逮捕
歌舞伎町では、「トー横キッズ」と呼ばれる未成年者らによる路上飲酒や市販薬などの過剰摂取(OD)、売春目的の客待ちなどが問題となっている。この日警視庁は、トー横に出入りする若者を勧誘してカンボジアの特殊詐欺拠点に送り込んだとして暴力団員を再逮捕したと発表。署の担当者は「(歌舞伎町の)体感治安が悪く、犯罪の温床となっている」と話す。
専従班設置の背景と今後の方針
歌舞伎町では、これまでも夜勤の署員らが交代で夜間のパトロールをしていたが、事件や事故の対応と重なり、十分に手が回らないこともあった。このため、パトロールなどで街の状況を継続的に把握し、犯罪を未然に防ぐ目的で「専従班」を9月中旬に設置した。署の担当者は「誰にとっても安心安全な歌舞伎町になるまで続けたい」としている。