JR東海の前会長は6日、名古屋市内での定例記者会見で、リニア中央新幹線の名古屋工区について、環境影響評価法の手続きが始まっておらず、駅の位置やルートも未定のため「着工時期は示せない」と述べた。
名古屋ターミナル位置は未定も、新駅が有力候補に
名古屋のターミナル位置は未定だが、山梨新幹線との乗り継ぎの観点から新名古屋駅が有力候補との認識を示した。
その上で、リニアは同社の自己負担で進める民間プロジェクトで、「全経営と安定配当を前提に名古屋工事への着工後、速やかに名古屋工事へ着手する」方針は変わらないと述べた。
自然環境保全協定が締結、準備を進める
一方、静岡県の前知事が静岡工区の着工を容認し、その前提となる「自然環境保全協定」が県とJR東海の間で7月18日に締結された。前会長は「1日でも早く工事に着手できるよう準備を進める」と述べ、環境保全措置とモニタリングを着実に行い、結果を静岡県などに報告、公表するとした。
今後、同社は地元住民向けの工事説明会を実施し、必要設備の設置後に着工工事へ移る計画だ。前会長は、具体的な着工時期は「未定」とした。リニアの静岡工区は順調に運べば年内着工と見込まれている。前会長は7月24日に金子恭之国土交通相と面会し、品川―名古屋間の開業見通しを年内に提示する意向を明らかにしている。



