石見交通(益田市幸町)が、旧JR三江線の代替交通として運行するバス路線「江津川本線」(42.3キロ)について、利用低迷を理由に2027年3月をめどに廃止する方針であることが、同社への取材で分かった。廃止方針を伝えられた沿線自治体の江津市と川本町は、通学や通院で利用する人もいるとして、方針の見直しを求めている。
運行開始から約8年、利用者数は低迷
江津川本線は、2018年3月に三江線が廃線となったことを受け、翌4月から運行を開始。主に済生会江津総合病院(江津市)と石見川本(川本町)を結び、現在は1日計9便が運行されている。
2024年10月1日から2025年9月末までの1日あたりの輸送量は5.4人だった。同社は利用が低迷する状況を検討して廃止方針を決定し、8月4日に両市町に書面で伝えた。
沿線自治体は存続求める要望書
同社の渡辺健一常務は「代替交通という側面もあり、路線維持が難しい状態が続いていた。やむを得ない判断だ」と話している。
一方、両市町は8月下旬に連名で廃止の見直しを求める要望書を同社宛てに送付。江津市の担当者は「バス路線の利用者に大きな影響が出るので、協議を通じて存続を求めていきたい」、川本町の担当者も「町内の高校に通う生徒が利用していることもあり、交通手段の確保に向けて取り組みたい」と話している。



