伊勢の商店街火災で58棟被害、出火原因の特定に至らず 50人態勢で現場検証
伊勢の商店街火災で58棟被害、出火原因の特定に至らず

三重県伊勢市岩渕の明倫商店街で8月31日午後に発生した大規模火災で、伊勢署と市消防本部は1日、出火原因を特定するため現場検証などを行ったが、火元の特定には至らなかった。広範囲に延焼しており、2日も現場検証を行う。

被害は住宅5棟、非住家53棟の計58棟

市消防本部の速報値によると、被害を受けた建物は住宅が5棟、店舗や倉庫などの非住家が53棟の計58棟。焼失面積は商店街と周辺の民家を含め4300平方メートルに上った。

この日は午前10時から、伊勢署と市消防本部が計50人態勢で現場検証と実況見分を実施。午前中は、火災の通報者や初期消火を行った人など商店街の関係者約20人から、発生時の状況を聞き取った。午後は、火元と出火原因を調べたが、いずれも特定には至らなかった。

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商店街の歴史と現在の状況

実況見分に立ち会った伊勢明倫商店街協同組合の乾正治理事長(75)は「言葉にできないほど悲しく、胸がいっぱいになった。現場を見て泣き崩れる人もいた」と話した。商店街は木造の建物が密集しているため、2年に1度のペースで、初期消火や避難の訓練をしていたという。

乾理事長によると、商店街は1947年に戦後の市民市場から始まり、全盛期の80年頃には57の店舗があった。その後は徐々に減少し、現在は約25店舗が営業しているという。市が今年2月末に行った調査では計52店舗あり、半数近くが空き店舗だった。

市長が現場を視察し支援方針を表明

また、商店街に隣接するシンフォニアテクノロジー響ホール伊勢は、火災の影響で14日まで通常業務を停止することを決めた。

鈴木健一市長は1日、地元選出の鈴木英敬衆院議員らと火災現場を視察。鈴木市長は「専用のコールセンターを設置するほか、被災者を訪ねるなどして支援のあり方について相談を受け付けたい。安全確保と生活再建に向けて全力で取り組む」と述べた。

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