東広島放火殺人、容疑者と遺体の男が殺害前に通信アプリで共謀の形跡
東広島放火殺人、容疑者と遺体の男が共謀の形跡

容疑者と死亡した男の通信アプリのやり取りが明らかに

広島県東広島市で2026年2月、リフォーム会社経営の川本健一さん(当時49)が殺害され、住宅が放火された事件で、広島県警は17日、川本さんの妻のおいで同社従業員だった倉本幹太容疑者(29)を殺人と現住建造物等放火などの容疑で再逮捕した。倉本容疑者は既に、広島県三原市の会社敷地地中から鉄工業の男(当時29)の遺体が見つかった事件で、6月に強盗殺人容疑で逮捕されていた。

捜査関係者によると、川本さんが殺害される前に、倉本容疑者と死亡した男が通信アプリで事件に関するやりとりをした形跡が確認された。県警は2人が共謀していたと判断し、再逮捕に踏み切った。

事件の詳細:共謀による放火と殺害

県警の発表によれば、倉本容疑者は死亡した男と共謀し、2月16日未明に川本さん宅に侵入。会社や取引先から倉本容疑者が金をだまし取ったことが発覚するのを免れるため、在宅していた川本さんとその妻にガソリンをかけて火をつけた上、刃物で川本さんの首を刺して殺害し、妻の頭部を瓶のようなもので殴った疑い。妻は逃げ延びたが、顔などに約1か月のやけどを負った。

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倉本容疑者は昨年5月から今年2月にかけ、川本さんの会社から約200万円を着服したほか、会社や取引先から工事費などの名目で約800万円を詐取したとして、4月以降に詐欺と横領の容疑で逮捕・起訴されている。捜査関係者によると、こうした不正の一部は既に川本さんに露見していたという。横領したとされる金は、川本さんの死後に取引先から受け取った工事代金だった。

証言と物的証拠が共謀を裏付け

川本さんの妻は県警に対し、川本さんが自宅に侵入してきた人物ともみ合いになった後に刺され、その人物は死亡した男に似ていたと証言している。県警は6月中旬、2人の通信アプリのやり取りや移動記録に基づき、広島県内の海を捜索したところ、凶器の刃物を発見したという。

倉本容疑者は3月9日、借金700万円の支払いを免れる目的で、死亡した男を土砂に生き埋めにして殺害したとして、6月29日に強盗殺人容疑で逮捕された。この容疑について、倉本容疑者は「私は知りません」と否認している。

金銭トラブルが背景に

倉本容疑者は昨年5月以降、ギャンブルで約8000万円の損失を抱えていた。県警は、倉本容疑者が金銭的な行き詰まりを背景に川本さん殺害事件を主導し、死亡した男に実行役をさせた後、口封じの目的も含めて男も殺害したとみて捜査を進めている。

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