1984年に滋賀県日野町で発生した酒店経営女性(当時69歳)殺害事件、通称「日野町事件」の再審公判に向けた第4回三者協議が14日、大津地裁で非公開で開かれた。強盗殺人罪で無期懲役が確定し、2011年に75歳で病死した阪原弘(ひろむ)元受刑者の弁護団は、有罪の根拠とされた自白調書などの証拠を再審公判で撤回するよう、今月8日付の書面で検察側に求めた。しかし、検察側は協議で回答を示さなかった。
検察の姿勢に弁護団が反発
協議後、弁護団と阪原さんの長男・弘次さん(65)は大津市で記者会見を開き、6月19日の前回協議以降の検察側とのやりとりを明らかにした。検察側は6月23日付の書面で、弁護団が前回協議で口頭で示した証拠開示の意向に対し、「審理を長引かせることにつながり、必要ではない」「誤判の原因究明は再審公判の目的となりえない」と表明。弁護団が30日に証拠開示請求を行った後も、7月8日付の書面で「弁護人が新たに証拠開示を求めることの必要性に疑問がある」と応じた。
「有罪主張しない」にとどまる検察
14日の協議で、弁護団は検察側に対し「有罪主張をしないならば無罪主張をすべき」と求めたが、検察側は「あくまで有罪主張しないということに尽きる」と回答したという。弘次さんは会見で「(現在の検察の姿勢では)父の無念を晴らすことにならない」と述べ、強い不満を示した。次回協議は9月7日に行われる予定で、再審公判の期日は未定である。



