先の大戦のレイテ沖海戦(昭和19年10月)で米軍に撃沈された空母「瑞鶴」の生還兵の孫で、シンガーソングライターのNISHIOKA(本名・西岡秀記)さん(44)=大阪市西成区=が、15日の終戦の日に合わせて戦没者への追悼曲「不滅の絆」をユーチューブなどで配信する。
戦後81年となり、戦争を語る人が少なくなる中、「祖父の思いを歌を通じて次の世代へつなぎたい」と話す。
瑞鶴の沈没と祖父の記憶
瑞鶴は10月25日、ルソン島沖で沈没し、乗組員約1700人の半数以上が戦死した。秀記さんの祖父、稔さんは当時をあまり語らないまま平成10年に79歳で死去。ただ、生前は「戦争ほど悲惨なものはない」としきりに話していたという。
慰霊祭を機に曲を発表
秀記さんは戦後70年にあたる平成27年、橿原神宮(奈良県橿原市)での慰霊祭に参列。稔さんの戦友から海戦について聞いたのを機に、戦友の絆は永遠との思いから、翌年に「不滅の絆」を発表した。
以来、稔さんが残した軍人手帳や写真などを通じて海戦について調べた。「今ならおじいちゃんの思いをしっかり音に乗せることができるのでは」と今回、詩やメロディーはそのままに編曲を大幅に変えて歌い上げた。
世界への配信
スポティファイやアップルミュージックなど音楽配信サービスで15日から世界へ配信される。ユーチューブでは、戦地に赴く祖父や夕日を浴びる瑞鶴などの映像も流れる。「日本中が追悼の思いを寄せる終戦の日、音と映像を通じて戦争について考えてもらえれば」と話す。



