福岡県議会の蔵内勇夫前議長(72)の突然の議員辞職から一夜明けた26日、県議会棟では歴代正副議長の写真を飾る場所から蔵内氏の写真が外された。自民党県議団(39人)の臨時総会では、空席の議長を巡る議論が長引き、約3時間を費やした。
「ドン」退場で県政に衝撃
「県議会のドン」とされた蔵内氏の辞職は、福岡県政界に衝撃を与えた。26日午前10時に始まった自民党県議団の臨時総会では、渡辺勝将会長(49)が「県議団として一つにまとまることは大切」との蔵内氏のメッセージを代読した。
しかし、24日に所属議員1人が会派を離脱しており、総会では議長候補を選挙で決めることは一致したものの、渡辺氏は候補者が出ない可能性も否定しなかった。
県執行部とのいびつな関係
一連の問題は、県執行部と議会とのいびつな関係も浮き彫りにした。代表例が、県庁の互助組織「部課長会」を巡る問題だ。
部課長会の会費は給与から天引きされており、積立金から正副議長の就任祝賀会として開かれる政治資金パーティー券の購入費を補助していた。相場は議長2万円、副議長1万円。パーティー券が入った封筒は議員側から県庁各部に配られていた。
「祝賀会に行かないことで、議会との関係がうまくいかなくなるのではないか」と吐露する職員もいた。



