オーバードーズ防止へ小学生に啓発、福岡の薬局が親子向け授業
オーバードーズ防止へ小学生に啓発、福岡の薬局が授業

市販薬や処方薬を過剰に摂取するオーバードーズ(OD)が若者を中心に深刻化する中、小学生に啓発する取り組みが広がっている。SNSで簡単に情報が入手できるため、危険性を早期に理解してもらい、予防につなげる狙いだ。ODの背景には学校や友達、家族関係の悩みがあるとされており、専門家は「相談しやすい社会にしていくことが必要だ」と指摘する。

親子向けに防止授業を初開催

福岡市の大賀薬局本社で今夏に開かれた「オーバードーズ防止授業」。参加した約30組の親子連れを前に、薬剤師の和田浩嗣さん(39)が身ぶりを交えて問いかけた。「風邪をひいた時、薬を多く飲めば早く治るでしょうか。それとも良くない作用が出るでしょうか」。児童たちは思い思いに手を挙げて答えていた。

和田さんは、決められた処方量より多く飲むと、眠気や吐き気、呼吸障害といった副作用が出ることをスライドなどで説明。薬を大量に摂取するSNSの動画のまねをし、救急搬送されたケースもある点に触れ、「勝手に薬を飲むことは危険。体調が悪い時は必ず大人に相談を」と呼びかけた。

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小学校でも授業を実施

授業は、大賀薬局がODへの理解を深めてもらうため、小学生の親子を対象に初めて開催した。母親と参加した福岡県福津市の小学6年の児童(11)は「オーバードーズのことは知らなかった。薬を飲み過ぎないよう気をつけたい」と話した。

和田さんは1月から福岡市内の小学校でも同様の授業を行っている。「薬の正しい使い方を知ってもらい、子どもたちの健康被害を防ぎたい」と力を込めた。

SNSで情報が広がる実態

ODは若者を中心に社会問題化している。「つらい気持ちがODで和らいだ」といった投稿がSNSにあり、子どもたちが危険性を認識しにくい環境がある。啓発活動を通じて、早期の理解と予防が期待されている。

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