福岡県議会での金銭授受疑惑を巡り、2020年6月の副議長就任前に自民党県議団幹部に多額の金銭を支払ったと証言している江藤秀之県議が27日、県庁で記者会見し、県議団幹事長だった中尾正幸氏(前副議長)から500万円を要求され、「(副議長就任の)慣例と思い、支払った」と説明した。現在も同県議団に所属している江藤氏が、会見で疑惑に言及するのは初めて。自身の副議長と同時期に議長を務め、就任前の金銭の支払いを証言している吉松源昭議員と会見に臨んだ。
支払いの経緯と金額
江藤氏によると、2019年12月、中尾氏から「副議長就任に際して500万円いる」と告げられ、2020年1~2月頃、中尾氏に県議団会長室で500万円を渡した。また、県議団幹部と食事をした際の「車代」と、県議団幹部とのゴルフ会の費用として計325万円も支払った。江藤氏は今後も県議団で活動する意向を示し、「私よりも県議団にいない方がいい人が多い」と語った。
吉松氏の音声鑑定結果
吉松氏は、中尾氏に金銭を要求され、録音したとする音声データについて、中尾氏と同一人の可能性が高いとの鑑定結果を公表した。音声は自身の会話だと認める一方、金銭授受への関与を否定している中尾氏の主張について、吉松氏は「著しく合理性を欠いている」と批判した。一方、24日に議員辞職した中尾氏は27日、報道陣の取材に応じ、「事実無根だ。吉松氏、江藤氏とは法廷で戦う」と述べた。
県議団若手議員の意見書
党県議団の当選1~3回の議員計19人はこの日、県議団幹部に対し、日本弁護士連合会の指針に基づく第三者委員会の設置の検討や会派としての統一見解を出すことなどを求める意見書を提出した。



