山口県下関市武久町でフグの刺し身や一夜干し、茶漬けなどの加工品を製造・販売してきた「日高食品」が、今月末で製造・販売を終了し、廃業することが分かった。後継者がおらず、事業承継も不調に終わったのが理由という。
最盛期から売上高は半減
日高道一社長(76)によると、1951年創業の同社は、「日高本店」のブランド名で100種類以上の加工品を取りそろえ、贈答・土産用として販売してきた。売上高は最盛期の約20年前には13億円を超えたが、近年は贈答市場の縮小などの影響で半分程度に減っている。
事業承継の検討も実現せず
事業の引き継ぎについては数年前から本格的に検討したが、家族に後継者がおらず、社員や他の企業への承継も実現しなかった。このため、日高社長は「今なら取引先などへの迷惑を極力抑えられる」と廃業を決断。8月下旬には大丸下関店と北九州市・門司港レトロ地区の直営店を閉店し、今月から取引先に廃業を通知している。
従業員の再就職支援と資産売却
従業員約50人は今月末で解雇する。再就職の仲介には可能な限り取り組む方針で、会社の土地・建物は売却する方向で検討中という。



