フランス各地で17日に起きた抗議活動は、一部で暴徒化した集団による略奪や破壊が起き、約2400人が拘束される事態になった。
パリから南に約350キロ、中部にある人口約13万人の都市リモージュ。街のシンボルだった歴史的な市庁舎は暴徒に放火され、その無残な光景が国内外に伝えられた。
現場に残る焼け焦げた臭い
事件から3日後の20日朝、市庁舎を訪れると、あたりには焼け焦げた臭いが残り、規制線の内側で消防隊員や市職員らが現場検証を行っていた。
「毎朝、仕事でここを通るたびに涙が出ると思う。衝撃や涙、怒り……。多くの市民にとって、トラウマ的なできごとだ」
市議で住宅・都市再生担当副市長のミュリエル・ラスカーさん(60)は焼け残った市庁舎を見つめながら語った。
あの晩、何が起きたのか
「市庁舎が燃えている」と連絡を受けたのは17日夕。市内のあちこちで起きた暴動で混乱する街中から、人の波に逆らうように向かった。
午後6時10分ごろ。現地に到着した際には、すでに火の手が上がっていたという。