無料点検を口実に高額契約、分電盤交換の被害相談が都内で3倍に急増
無料点検商法、分電盤交換の被害相談が都内で3倍に急増

無料点検を口実に家庭を訪問し、不要な工事の契約を迫る「点検商法」による被害相談が急増している。なかでも、ブレーカーなど分電盤交換の契約でトラブルになるケースが都内でも目立つ。

80代女性が16万円の工事契約を結ばされる

東京都消費生活総合センターには、一人暮らしの80代の女性宅に業者が無料点検をすると突然訪れ、「古いのでこのままだと火災になる可能性がある。早く交換したほうがよい」と言って16万円の工事の契約を結ばされた、との相談が寄せられた。後日、娘が契約書に気づき、センターにクーリングオフ(申し込みの撤回制度)の相談をしたという。

相談件数は2年間で3倍以上に

こうした分電盤や電気の点検に関する相談は都内でこの2年間に大きく増えた。センターによると、2023年度以前は数えるほどの相談件数だったが、24年度は478件、25年度は1483件と3倍以上になった。特に70歳以上の高齢者が被害に遭うケースが大半を占めているという。

停電になって慌ててインターネットで検索した業者に復旧を依頼したところ、広告よりも高額な金額を請求され、トラブルになるケースもあるという。家庭の電気設備は4年に1度の点検が推奨されているが、悪質な業者による訪問が後を絶たない。