元特捜部長が見た「検察なめんな」裁判「行き過ぎた正義感、欠けた責任感」
元特捜部長が見た「検察なめんな」裁判 行き過ぎた正義感と欠けた責任感

元大阪地検特捜部長の西村尚芳さんは16日、取り調べ中に「検察なめんな」と怒鳴ったなどとして特別公務員暴行陵虐罪に問われた検事、田渕大輔被告(54)=現東京高検=の被告人質問を傍聴した。「古巣」で起きた取り調べの問題をどう見たのか、寄稿してもらった。

憔悴した元同僚の姿

大阪地裁201号法廷。被告人として出廷した田渕検事は、私の知る元気の良い姿ではなく、みけんのしわが深く憔悴しきった様子だった。

しかし、被告人質問ではしっかりした口調で答えていた。公訴事実(起訴内容)とされた取り調べ時の言動は、相手を追及するためのものであり、脅迫したり侮辱したりするものではない、言動が激しいものとなったのは、取り調べに真摯に向き合わせ相手に真実を話させようとの思いからだ――などと主張していた。

正義感の裏側

正義感に基づく行動だと言い...

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