高齢患者に暴行繰り返した元ヘルパーを起訴、動画共有か 大阪
高齢患者に暴行繰り返した元ヘルパー起訴、動画共有か

大阪市生野区の「優心会厚生病院」で元ヘルパーが高齢の入院患者に暴行を繰り返したとして、傷害や暴行の罪で起訴されていたことが、捜査関係者への取材で明らかになった。元ヘルパーの奥野順葵被告(23)は、同病院で勤務していた2024年3月から2025年5月にかけて、複数の患者に対して残忍な行為を行ったとされる。

熱湯や電熱パッドでやけどを負わせる

捜査関係者によると、奥野被告は2024年3月、病院内で70代の女性患者の手の指を熱湯につけ、やけどを負わせた。さらに2025年3月には、加熱した電熱パッドを同じ患者の手のひらに押しつけ、傷害罪で起訴された。また、暴行罪にも問われており、2025年4月には別の70代の女性患者を蹴るなどの暴行を加え、2025年5月には90代の男性患者の頭に段ボール箱をかぶせて転倒させたとされている。

暴行の様子を動画撮影し共有か

奥野被告は患者に暴行する様子を撮影した動画を、他の職員と共有していたという。この行為が発覚したきっかけは、2025年4月に病院関係者から「職員が患者を虐待しているのではないか」と大阪府警に通報があったことだ。府警が捜査を開始し、2025年12月に奥野被告を傷害容疑で逮捕した。逮捕時、容疑を認めていたとされる。

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現在も大阪地裁で公判中

奥野被告はその後、傷害や暴行の罪で起訴され、現在、大阪地裁で公判が開かれている。優心会厚生病院は2026年7月13日、朝日新聞の取材に対し「担当者が不在で対応できない」とコメントしている。

この事件は、医療現場における高齢者虐待の深刻さを浮き彫りにしている。厚生労働省の統計によると、介護施設での虐待件数は年々増加傾向にあり、2024年度には過去最多を更新した。今回のケースでは、暴行の様子を動画として共有していた点が特に悪質とみられ、施設内の管理体制や職員間の倫理意識が問われている。

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