プロボクシング元世界王者の薬師寺保栄被告(58)と交際相手の女性(29)の初公判が5日、名古屋地裁で開かれ、検察側は2人にそれぞれ懲役1年を求刑しました。2人は養子縁組届を偽造し、役所に提出したとして、有印私文書偽造・同行使などの罪に問われています。2人は起訴内容を認め、弁護側は執行猶予付き判決を求めて即日結審しました。判決は9月16日に言い渡されます。
偽造の経緯と動機
検察側の冒頭陳述などによると、2人は薬師寺氏の当時の妻に無断で、女性を養子にしようと考え、共謀の上、2024年11月に養母の署名押印欄に当時の妻の名前を書き、印鑑を押して養子縁組届を偽造し、名古屋市中区役所に提出したとされています。
検察側は、2人は約10年前にテレビ番組での共演をきっかけに交際し、薬師寺氏が妻との離婚協議がまとまらず、女性に自身の財産を相続させるため養子にしようとしたと指摘しました。薬師寺氏は被告人質問で「女性とは年の差があり、自分の財産を少しでも渡してあげたいと思った」と話しました。妻とは昨年10月に離婚が成立したとし、「今後は養子縁組を解消し、女性と結婚したい」と述べました。
検察と弁護の主張
検察側は論告で「戸籍制度を揺るがしかねず、動機も安易だ」と批判しました。一方、弁護側は「2人は罪を認め、反省している」と訴えました。



