79歳男が「かけ子」でアフリカ最貧国へ シニア詐欺要員の実態
79歳男がかけ子でアフリカ最貧国へ シニア詐欺要員の実態

東南アジアを拠点とする特殊詐欺グループの摘発が相次ぐ中、兵庫県警が西アフリカのシエラレオネを拠点とする特殊詐欺グループの実態解明に乗り出した。県警は7月に50~79歳の男女9人を詐欺容疑で逮捕。日本人が関与する特殊詐欺事件では、東南アジアを拠点とするグループが多いが、アフリカを拠点とする事例は異例だ。また、今回のグループはミドルシニア世代が中心なのも特徴的といえる。

「最貧国」シエラレオネを拠点にした理由

「40代の知り合いの女性が国外に行って詐欺をさせられそうだ」との通報を受け、兵庫県警は昨年5月、有害業務を斡旋したとして職業安定法違反の疑いで特殊詐欺のかけ子を集める「リクルーター」の4人を逮捕。今年7月には、警察や検察などを装って札幌市の女性(60)に電話をかけて計約5500万円をだまし取ったとして、横浜市中区のリーダー役、北岡博文被告(61)=詐欺罪などで起訴=ら、シエラレオネを拠点とする詐欺グループメンバー9人を逮捕、再逮捕した。

メンバーが拠点としていたシエラレオネは、人口約864万人。GDP(国内総生産)は日本の約0.2%。世界の最貧国に位置づけられる。これまで詐欺グループの拠点として主だったのはカンボジアやミャンマーなどの東南アジア。日本当局は東南アジア各国と連携し、摘発に力を入れてきた。それに対し、今回のシエラレオネには日本の大使館は設置されておらず、捜査協力も手探りとなる。

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捜査当局の目を逃れるための異例の拠点

県警幹部も詐欺グループが捜査当局の目をかいくぐるために、東南アジアではなく、アフリカに拠点を移した可能性が高いとみる。中国人犯罪集団の関与も疑われるといい、詳しい経緯を調べている。

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