災害と心のケア 暑さと疲弊が気力の低下招く
災害と心のケア 暑さと疲弊が気力の低下招く

熊本地震の発生から3週間が経過した。この時期になると、気を張っていた被災者も気力が低下し、落ち込む人が出てくるとされる。政府と自治体は生活再建を後押しするとともに、心のケアにも留意する必要がある。

暑さと不安が被災者の心を疲弊させる

熊本では当面、厳しい暑さが続く見込みだ。先行きの見通しが立たない中で不自由な生活を強いられている人は多く、被災者の不安やストレスは高まっている。豪雨被害に見舞われた千葉の人たちも、精神的な痛手を受けているだろう。災害は人々の心に大きな傷を残す。

熊本には精神科医や看護師らでつくる災害派遣精神医療チーム(DPAT)が駆けつけている。阪神大震災を機に必要性が認識された「心のケア」を担うチームで、各地から派遣され、被災者を支えている。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

避難生活の不安と医療支援の重要性

避難生活や将来への不安から、不眠に悩む被災者は少なくない。認知症の高齢者の精神状態が不安定になる例もみられる。医療チームは現場のニーズに応じたサポートが求められる。

熊本は10年前にも大地震に見舞われており、ようやく元の生活に戻って安心していた住民が、度重なる災厄で受けた衝撃は大きい。被災者同士が互いに声をかけ、支え合うことも重要だ。

自治体職員の負担軽減と被災者の孤立防止

住民だけでなく自治体職員も疲れがたまっている。避難所では当初、人手不足から職員が長時間勤務を余儀なくされた。県外の自治体は応援職員を派遣しており、どこにどのような人材が必要か情報収集し、人員を配置して地元職員の心身の負担軽減に役立てることが肝心だ。

自宅や車中で過ごす被災者が行政の支援を受けられず、孤立している可能性もある。応援人材と協力し、地域を巡回して支援につなげることが求められる。

子どもたちへの心のケアと遊びの機会

震災が子どもの心に及ぼす影響も懸念される。周囲の大人が優しく声をかけ、安心感を持たせることが回復の一助となる。地震発生が夏休み中だったため、一人で過ごす時間が長くなり、孤立している子どももいる。被災で家族旅行が中止になったり、キャンプなどの体験活動が取りやめになったりしたケースも考えられる。

被害を免れた公民館などを活用し、遊びや学びの機会を増やすことが大切だ。ボランティアの手も借り、地域ぐるみで子どもに寄り添いたい。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ