きのくに信用金庫(和歌山市)は30日、湯浅支店に勤務していた30代の男性職員が、顧客の定期預金を無断で解約するなどし、計7827万円を着服したと発表した。7月21日付で職員を懲戒解雇し、有田湯浅署に詐欺容疑で被害届を提出したという。
着服の手口と期間
信金によると、元職員は2021年8月から2026年4月まで、普段担当している顧客14人の定期預金の34口座を無断で解約するなどし、現金を着服した。元職員は信金の聞き取りに「借金の返済やギャンブルに使った」と説明したという。
元職員は顧客に対し「定期預金を一つにまとめる」などと説明。定期預金証書や署名、押印された払い戻し請求書をだまし取り、窓口で解約手続きをしたという。
発覚と対応
今年5月に、ある顧客から「定期預金の金額が少ないのでは」と問い合わせがあり、発覚した。信金は被害を受けた顧客に謝罪し、着服された定期預金などの被害額を全額補填したという。
田谷節朗理事長は30日に和歌山市内で会見を開き、「地域の皆さまに多大な迷惑と心配をおかけしたことを深くおわび申し上げます」と謝罪した。



