太平洋戦争末期に道内唯一の艦砲射撃を受けて400人以上が犠牲となった室蘭市で11日、平和の尊さを子どもらに伝えようと、市内5か所の戦跡をバスで巡るツアーが開かれた。
空襲と艦砲射撃の歴史
工業都市の室蘭は1945年7月14日に米軍の戦闘機による空襲を受け、翌15日は艦砲射撃で2か所の製鉄所が狙われ、多くの周辺住民が犠牲となった。
親子で戦跡を見学
戦跡巡りには親子6組が参加。市立室蘭水族館の敷地内に残る防空壕跡の見学では、市の学芸員が「実際に入ると湿度が高く、中に逃げるのはかなり大変だったのでは」などと解説した。また、市内の住宅地などに残る2か所の高射砲陣地跡や、労働力として中国から動員されて亡くなった人たちの慰霊碑、高台に建立された艦砲射撃による犠牲者たちの慰霊碑を訪れた。
夏休みの自由研究のテーマに選んだという市内の小学5年生(11)は「本当にあんな狭い防空壕の中に逃げたと聞いて驚いた」と感想を話していた。



