病気の療養で休職する部下に「仕事は気にせずゆっくり休んで」と声をかけたところ、まさかのクレームが入り、上司から「パワハラになりかねない」と注意されることに。相手を気遣ったつもりの言葉が、思わぬ形で受け取られてしまうこともあるようです。
休職する部下への声かけに絶対的な正解はない
もちろん、休職する人への声かけに絶対的な正解があるわけではありません。同じ言葉でも、相手との関係性やそのときの状況によって、受け取り方は変わるものです。
大切なのは、よかれと思って一方的に言葉をかけるのではなく、相手の気持ちや状況を尊重すること。「何か必要なことがあれば、遠慮なく相談してくださいね」など、本人が安心して休めるような伝え方を心がけたいですね。
「名もなきハラスメント」とは
厚生労働省は、問題となるハラスメントとして、「パワーハラスメント」「セクシュアルハラスメント」「妊娠・出産、育児・介護休業等に関するハラスメント」「カスタマーハラスメント」「求職者等に対するセクシュアルハラスメント」を示しています。しかし、日常で遭遇する不快な言動や理不尽な扱いのすべてが、こうした既存の名称や枠組みだけで整理できるとは限りません。
本連載では、マイナビニュース読者500人を対象に、「名もなきハラスメント」に関するアンケートを実施。寄せられた回答の中から、まだ広く名前を与えられていない“名もなきハラスメント”の体験談を漫画で紹介します。
自分を守るための第一歩
「これくらいで気にするのは大げさかもしれない」と、自分の違和感にふたをしていませんか? しかし、うまく説明できないモヤモヤも、自分の心が発している大切なサイン。ハラスメントに当たるかどうか、誰が正しいのかをすぐに決める必要はありません。まずは、どの言動が気になったのか、なぜつらかったのか、その出来事によって何が変わったのかを整理してみることが、自分を守る第一歩になります。
相手に悪気がないことと、自分が傷つかないことは必ずしも結び付きません。立場の違いや周囲との関係によっては、その場で拒否したり、自分の気持ちを伝えたりするのが難しい場合もあります。一人で抱え込まず、記録を残す、信頼できる人に相談する、相手と距離を取るなど、自分にとって負担の少ない対応を選んでください。
そして、自分にとっての「普通」が、相手にとっても同じとは限りません。誰かの違和感を「気にしすぎ」と決めつけず、立ち止まって耳を傾けること。それが、まだ名前のないハラスメントを減らすきっかけになるのではないでしょうか。