夏の紫外線対策、日焼け止めの正しい選び方とSPF・PAの意味
夏の紫外線対策、日焼け止めの正しい選び方

夏本番を迎え、紫外線の強さが増す中、肌を守るための日焼け止め選びに悩む人も多い。日本皮膚科学会の専門医によると、日焼け止めに表示されているSPFとPAの値を正しく理解することが、効果的な紫外線対策の第一歩だという。

SPFとPAの基本知識

SPF(Sun Protection Factor)は、紫外線B波(UVB)を防ぐ効果を示す数値で、数値が高いほど防御力が強い。UVBは肌に炎症や日焼けを引き起こし、皮膚がんのリスクを高める。一方、PA(Protection Grade of UVA)は、紫外線A波(UVA)を防ぐ効果を「+」の数で表し、UVAは肌の深部にダメージを与え、シワやたるみの原因となる。

日本皮膚科学会のガイドラインでは、日常生活ではSPF15~20、PA++程度で十分だが、レジャーや屋外での長時間活動にはSPF50+、PA++++を推奨している。同会の専門医は「SPFやPAの数値が高いほど肌への負担も増えるため、シーンに応じて使い分けることが大切」と指摘する。

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正しい塗り方と落とし方

日焼け止めの効果を最大限に発揮するには、適切な量を塗ることが重要。顔には500円玉大、腕や脚にはそれぞれスプレー式なら6秒程度、クリーム式なら線状に伸ばすのが目安だ。また、汗や水で落ちやすいため、2~3時間おきの塗り直しが必要。

落とす際は、ウォータープルーフ製品にはクレンジングオイルやジェルを使用し、石けんで落ちるタイプでも、クレンジングで丁寧に洗い流すことを推奨する。残った日焼け止めが毛穴を詰まらせ、肌トラブルの原因になるためだ。

子どもと敏感肌向けの注意点

子どもの肌は大人より薄く敏感なため、低刺激性で紫外線吸収剤不使用の製品を選ぶ。日本小児皮膚科学会は、生後6ヶ月未満の乳児には日焼け止めよりも帽子や長袖の衣類での物理的防御を優先するよう勧めている。6ヶ月以降は、SPF30程度のベビー用日焼け止めから使い始めるのが安全だ。

敏感肌の大人向けには、ノンケミカル処方や肌に優しい成分の製品が市販されている。実際に使う前に腕の内側などでパッチテストを行うことが推奨される。

環境への配慮と今後のトレンド

近年、サンゴ礁など海洋環境への影響が懸念される紫外線吸収剤を含まない「サンゴに優しい」日焼け止めが注目されている。ハワイやパラオでは特定の成分を含む製品の販売が禁止されており、日本でも環境配慮型製品が増えている。専門家は「肌を守りながら環境にも配慮した選択が、これからのスタンダードになる」と予測する。

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