東京都世田谷区にある昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校の高校1年生から3年生までの希望者約30名が7月10日、昭和医科大学横浜キャンパス(横浜市)で開催された「医療シミュレーション体験」に参加した。このプログラムは、将来医療分野での活躍を目指す生徒たちに、実際の医療現場で使用される機器や技術を体験する機会を提供することを目的としている。
多職種の医療業務を体験
参加した生徒たちは、診療放射線技師、臨床工学技士、作業療法士、看護師、理学療法士といった複数の医療専門職の業務を順に体験した。各ブースでは、実際の医療現場で使用される機器やシミュレーターが用意され、専門の指導者から直接指導を受けることができた。
特に診療放射線技師の体験コーナーでは、CT(コンピュータ断層撮影)装置を用いた検査の流れを学び、実際に取得したデータから3次元(3D)画像を作成する実習が行われた。生徒たちは、CT画像を専用ソフトウェアで処理し、骨格や臓器を立体的に表示させる作業に挑戦。医療現場で実際に行われる高度な画像処理技術を体験することができた。
生徒の声と今後の展望
参加した高校2年生の女子生徒は、「CTで自分の手の3D画像を作成したとき、骨の構造がはっきりと見えて感動した。医療の仕事にますます興味がわいた」と話した。また、別の生徒は「臨床工学技士の体験では、人工呼吸器の操作を学び、命を支える仕事の責任の重さを感じた」と述べた。
昭和医科大学側は、このような体験イベントを通じて、高校生が早期に医療職に触れることで、将来の進路選択の一助となることを期待している。昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校も、今後も同様のプログラムを継続的に実施し、医療人材の育成に貢献していく方針だ。



