ガザ地区でポリオウイルス検出、下水調査で確認
ガザ地区でポリオウイルス検出、下水調査で確認

世界保健機関(WHO)は6日、パレスチナ自治区ガザ地区の下水からポリオウイルスが検出されたと発表した。ガザ地区では長期間にわたりポリオの発生は確認されていなかったが、今回の検出により、感染拡大のリスクが高まっている。

下水調査でウイルス発見

WHOの発表によると、ガザ地区の複数の地点で採取された下水サンプルから、ポリオウイルスが確認された。この調査は、ガザ地区の衛生状態を監視するために定期的に実施されているもので、今回の結果は特に深刻な状況を示している。

ポリオウイルスは、主に汚染された水や食物を介して感染し、特に5歳未満の子どもに重篤な症状を引き起こす可能性がある。ガザ地区では、紛争や封鎖の影響で衛生インフラが著しく損なわれており、下水処理施設の機能不全や清潔な水へのアクセス不足が問題となっている。

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ワクチン接種の緊急強化を

WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェソス事務局長は、「ガザ地区でのポリオウイルス検出は、子どもたちの健康に対する深刻な脅威だ。直ちにワクチン接種キャンペーンを強化し、予防措置を講じる必要がある」と述べた。WHOは、ガザ地区のすべての子どもに対するポリオワクチンの接種を緊急に呼びかけている。

ガザ地区では、過去数年にわたりポリオの発生は確認されていなかったが、2019年以降、ワクチン接種率が低下している。紛争の影響で医療機関へのアクセスが制限され、予防接種プログラムの実施が困難になっている。

感染拡大のリスク

専門家は、ガザ地区でのポリオウイルスの検出は、地域全体での感染拡大のリスクを示していると警告する。特に、衛生状態の悪化とワクチン接種率の低下が重なり、アウトブレイクが発生する可能性が高まっている。

WHOは、ガザ地区の保健当局と連携し、緊急のワクチン接種キャンペーンを実施する計画を進めている。また、周辺国に対しても、ポリオの監視体制を強化するよう呼びかけている。

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