北海道「タマネギ列車」岐路、JR石北線の赤字で存続に暗雲
北海道「タマネギ列車」岐路、JR石北線の赤字で存続に暗雲

国内最大のタマネギ産地、北海道北見市から鮮度そのまま全国に運ぶ貨物列車(通称・タマネギ列車)が岐路に立たされている。旅客減少に伴う赤字によって、JR北海道が単独での路線維持に難色を示しているためで、線路を使うJR貨物もあおりを受けかねない状況だ。

道内で相次ぐ廃線の動きは地元の影響にとどまらず、全国の消費者にとっても、手頃な価格の旬の農作物が届かなくなるリスクを抱える。

「気候に恵まれ、4年ぶりの豊作」

全国のタマネギ生産量の約2割をまかなう北見エリア一帯。収穫が始まった8月上旬、訓子府(くんねっぷ)町ではタマネギが満載の箱が畑に並んだ。農業、雅楽川英行さん(57)は「気候に恵まれ、4年ぶりの豊作だ」と目を細めた。

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集荷された大量のタマネギ。貨物列車で輸送される場合、トラックに比べ一度に多く運べて安価とされる。2025年度、2万8435トンが札幌の貨物拠点で積み替えられた後、全国の鉄道網を通じ、関東8410トン(29.6%)、九州5945トン(20.9%)など各地に運ばれた。

全国の消費者への影響も

JR石北線の赤字問題は、タマネギ列車の運行にも暗雲を投げかけている。JR北海道は旅客減少による赤字を理由に、単独での路線維持に難色を示しており、この路線を利用するJR貨物の貨物輸送にも影響が及ぶ可能性がある。

廃線となれば、北見産タマネギの輸送手段がトラックに限られ、輸送コストの増加や鮮度維持の面で全国の消費者に影響が出る恐れがある。

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