月経移動ピル「なんとなく怖い」を解消、産婦人科医が教える7つの誤解と真実
月経移動ピル「なんとなく怖い」を解消、産婦人科医が教える7つの誤解と真実

旅行や大事なイベントと生理予定日が重なり、憂鬱な気持ちになる経験は多くの人が持つ。そんな時の選択肢となる「月経移動」だが、ピルの服用に漠然とした抵抗感や不安を抱え、使用をためらうケースも少なくない。対面・オンライン診療を展開するクリニックフォアの監修医で産婦人科医の山田光泰医師が、よくある不安や疑問に答えた。

「なんとなく怖い」が約2割、未経験者の不安の実態

同グループの実態調査によると、月経移動未経験者の76.0%が何らかの不安を抱えており、そのうち約5人に1人(21.1%)は具体的な理由が分からず「なんとなく怖い」と回答した。正しい情報を得る機会がないまま、漠然としたイメージで選択肢から外している実態が浮き彫りになった。

一方で、実際に利用した経験者の74.5%が「思っていたより不安なことはなかった」と答え、満足度も88.0%に上るなど、正しい知識を得ることが不安解消の大きな鍵となっている。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

副作用や生理周期への影響は?

多くの人が最初に懸念する「副作用」について、山田医師は月経移動に主に使われる中用量ピルで吐き気や頭痛、むくみ、体重増加や発疹などが生じる可能性はあるものの、その頻度は5%未満と高くはないと説明する。吐き気が心配な場合は吐き気止めの薬をあわせて処方できるほか、過去に強い副作用を経験した人には低用量ピルで対応する手段もあるという。

「服用後に次の生理周期が乱れるか」という疑問に対しては、ピル服用を中止すると約2日で生理が始まり、その回の時期はズレるものの、その後の生理間隔そのものが変わるわけではないと解説している。

効果の確実性と服用方法のポイント

「本当に生理をずらせるのか」という効果の確実性については、余裕を持って服用を開始することで調整が可能だ。ただし生理予定日の直前では成功率が下がり、特に「生理を早める方法」は生理開始5日目までに服用を始める必要があるため、早めの相談がカギとなる。

生理を「遅らせる方法」は、次回予定日の5〜7日前からイベント最終日まで服用を続け、中止後約2日で生理が始まる仕様だ。一方「早める方法」は、次回の生理5日目までに開始して10〜14日間服用し、中止後約2日で生理が始まるのが一般的。イベント中に薬を飲まずに済むメリットがある。いずれもスケジュールに合わせた調整が必要となるため、予定が決まった段階で早めに相談するのが望ましい。

妊娠への影響や依存性の不安に回答

「将来の妊娠への影響」を不安視する声に対し、山田医師は月経移動で使用するピルが将来の妊娠に悪影響を及ぼすことはないとコメント。ただし妊娠中やその可能性のある人は服用できないため、事前の診察が不可欠だ。

また「一度使うとやめられなくなるのでは」という心配についても、「日常的に飲み続ける低用量ピルとは使い方が異なり、大切な予定に合わせて数日間だけ服用する薬」だと語っている。

「なんとなく怖い」という漠然とした不安に対しては、「情報が届いていないことによって生じている場合もあります。まずは疑問をそのままお持ちいただいたうえで、診察の場でお聞きいただければ」と呼びかける。

「重なってしまったら仕方がない」と諦める前に、大切な予定が決まった段階で早めに医療機関へ相談することが、自分らしい充実した休日やイベントを快適に過ごすための近道と言えそうだ。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ

クリニックフォアでは、次回生理予定日を入力するだけでスケジュールに応じた移動方法を確認できる「月経移動シミュレーター」も公開中。医師によるオンライン診療や対面診療を通じて、個人の体質やスケジュールに応じた適切な月経移動の相談を受け付けている。