カラオケが1970年代にスナックなどの酒場から広がり、カラオケボックスの登場でより広い世代の娯楽となった。近年は介護の現場でも活用されている。歌うことでストレス解消や免疫力向上の効果が期待されてきたが、認知症予防や飲み込む力の向上にもつなげられるという。
介護施設向け専用機器、全国約3万施設に
通信カラオケ大手の第一興商は、介護・福祉施設向けの専用機器を開発。全国の約3万の施設に機器を貸し出したり販売したりしている。キャスター付きで移動がしやすいのが特徴で、13万曲超を歌えるだけでなく、高齢者の健康維持を支援する約1500の映像コンテンツが入っている。
パタカラ体操や空欄歌詞で健康維持
例えば、歌詞を「パ」「タ」「カ」「ラ」の4文字に置き換えて歌うパタカラ体操。かむ力や飲み込む力を高めて誤嚥性肺炎を防ぐ効果がある。他に、筋力維持やストレッチのために椅子に座って歌いながらする体操や、歌詞を思い出すために字幕の一部が空欄の映像を見ながら歌うメニューもある。介護施設の職員の負担を減らすため、訓練プログラムを自動で作成、再生する機能もある。
年間売上70億円、2030年度に100億円目標
年間売り上げは約70億円。高齢化が進む国内のニーズは堅調とみており、2030年度までに100億円に増やすことを目指している。



