更年期女性の受診支援、厚労省が27年度に医師検索サイトや症状記録ツール開発へ
更年期女性の受診支援、厚労省が27年度に検索サイトや記録ツール開発

厚生労働省は2027年度、心身の不調に悩む更年期女性が適切な診療を受けられるよう、体制作りを進める。更年期障害を含む多様な病気に対応可能な医師をウェブサイトで検索できるようにし、患者が症状を記録して医師に伝えるデジタルツールを開発する。

更年期症状の診断難しさと背景

女性は更年期に、女性ホルモンの分泌低下などで、だるさやほてり、手指の関節痛といった様々な不調が起こる。ただ、こうした症状は甲状腺機能異常や関節リウマチなど別の病気でも起こり、診断が難しい。

片井みゆき・政策研究大学院大教授が2007~08年、当時所属していた東京女子医大で更年期の症状を訴える患者らを詳しく調べたところ、27%は甲状腺機能異常など別の病気が原因だった。

医師研修と特設サイトの開設

厚労省は2027年度、一般の医師向けに、更年期の症状を見極めるポイントを学ぶ研修を実施し、特設サイトに受講した医師がいる医療機関を掲載して、受診先探しに役立ててもらう。

症状記録ツールの開発と予算措置

患者が更年期に変化しやすい月経周期や症状を記録するツールも、民間業者と連携して作成する。スマートフォンのアプリなどを想定し、患者が受診時に医師に示すことで診断の一助となることを狙う。

厚労省は2027年度予算の概算要求に必要経費を盛り込んだ。