東京都江戸川区の葛西臨海水族園で、フェアリーペンギンのひな7羽が順調に育っている。オーストラリアの動物園から運ばれた有精卵が6月23日以降、次々と孵化したもので、都によると海外から輸送した有精卵がかえって順調に生育するのはペンギンでは国内初の事例となる。
フェアリーペンギンとは
フェアリーペンギンはオーストラリア南部などに分布し、体長40センチ、体重1キロほどのペンギン最小種。コガタペンギンとも呼ばれる。国内ではこれまで同水族園の26羽を含め計約50羽が飼育され、各施設が協力して繁殖してきたが、血縁関係の近さが課題となっている。
卵の輸送方法
卵は5月18日から6月14日に産まれ、同19日にオーストラリアを出発。温度や湿度を管理できる携帯型の孵卵器に入れられ、職員らが旅客機の座席などに載せて運んだ。同水族園に到着後、7月12日までに12個のうち8個が35グラム前後で孵化し、うち7羽が元気に育っている。
今後の展望
担当者は「今回の成功を有精卵の長距離輸送技術の確立につなげ、国内飼育のフェアリーペンギンの遺伝的多様性を向上させたい」と話す。一般公開の時期は未定。



