健康志向の高まりから玄米を積極的に取り入れる人が増えている。しかし、玄米特有のぼそぼそとした食感や固さが障壁となり、継続が難しいと感じる人も少なくない。内科医の木内麻里氏(金内メディカルクリニック副院長)は、患者からよく「食べにくい」という声を聞くため、最近では「5分づき米」をすすめているという。
5分づき米とは?
分づき米は、白米を10割の精米率とした場合に、何割精米したかを示す。3分づき、5分づき、7分づきなどがあり、数字が大きいほど白米に近い。玄米は全く精米していない状態で、5分づき米はぬかや胚芽の部分を半分だけ精米したものだ。つまり、玄米と白米の中間に位置する。
木内氏自身も近所の米屋で精米してもらい、自宅で5分づき米を食べている。「白米と比べても遜色なく、とても食べやすい」と語る。ただし、分づき米は酸化が早いため、精米したてのものを購入することが重要だ。
栄養価と農薬リスクの低減
玄米には食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富に含まれているが、5分づき米もこれらの栄養素を玄米に近い形で保持している。また、農薬のリスクを減らせる点もメリットの一つ。精米度合いを調整することで、ぬか層に残る農薬を低減できる可能性がある。
木内氏は著書『その食べ方は栄養を吸収してません』(青春出版社)の中で、5分づき米のほかにも、鉄分が豊富な食材として赤身肉や、ほうれん草を食べる際には酢の物やポン酢を使うことで鉄の吸収率が高まることなどを紹介している。
分づき米の選び方と注意点
分づき米は酸化が早いため、購入後は冷暗所で保存し、早めに食べきることが推奨される。また、精米度合いによって食感や風味が変わるため、自分好みの分づき具合を探すのも楽しみ方の一つだ。
木内氏のアドバイスは、栄養価を重視しつつも、無理なく美味しく食べられる米の選択肢として、多くの人にとって参考になるだろう。



