青森県産リンゴを70年以上にわたってPRしてきた「ミスりんご」が10月、活動を終える。青森県りんご対策協議会への取材で分かった。県内で今月開催される国民スポーツ大会(国スポ)や全国障害者スポーツ大会(障スポ)が最後の舞台となる。
県内では、性別などに制限のある「ミス」の募集を終了する動きが他にもある。協議会は「情報発信の仕方を変え、若い世代に青森りんごをPRしたい」としている。
1950年誕生から70年以上、PR活動を展開
協議会によると、ミスりんごは1950年に誕生。国内外のPRイベントやメディア出演のほか、子どもたちへの食育活動などを行ってきた。青森放送主催で「ミスりんごの花」を選んだ1969~91年を経て、1992年からは協議会が「ミスりんご」の選考会を実施してきた。
直近は、県内在住の18歳以上の女性を対象に2年ごとに募集。書類や面接で審査してきた。2024年にあった第21代の募集には48人が応募し、うち3人が選ばれた。
SNS普及でPR環境が変化、若年層の消費減も背景に
ただ昨今、SNSの普及などで県産リンゴのPR環境は大きく変化。協議会は「ミスりんごを続けるのか、やり方を変えるのか。議論は続けてきたが、若年層のリンゴ消費が落ち込むなか、何らかの行動を起こすことが必要になった」と説明する。国スポ・障スポの開会式での式典アシスタントで役割を終える。
最後となった第21代ミスりんごの一人、下田来渚(らな)さんは「国内外のPRを通して青森の魅力を直接伝える貴重な日々だった。各地での温かい出会いや経験は一生の宝物です」。その上で「長い歴史に幕を閉じるが、青森りんごの可能性は無限大。関わって下さった全ての皆さまに心より感謝するとともに、今後も青森りんごが末永く愛されることを願っております」とコメントした。