41歳の人気毒舌漫画家が、顔も知らない7歳年上の女性アシスタントに「楽天ポイントか、いいゴハンに行くか」と問いかけた。これが交際のきっかけとなり、3カ月後には婚約に至ったという。
奈津美さんは、漫画家の同期たちが結婚して幸せそうな姿を見るうちに、以前は両親を見て結婚に幻滅していたが「実はもっとポジティブなものかもと思った」と振り返る。独身から結婚ゲームへとアップデートする決意をした。
リモートワークから始まった関係
新居にはそれぞれの仕事部屋があり、奈津美さんは複数の漫画家のアシスタントとして働き続けている。その一人が晴彦さんだ。効率重視のため、仕事中は通話アプリで会話しているという。子どもは作らないことで希望が一致しており、奈津美さんが前から持っているAIBOを「連れ犬」として2人で可愛がっている。
前回の結婚では相手への敬意が足りていなかったと反省する奈津美さんは、「平凡な毎日」を積み重ねられることに幸せを感じ、いつも気遣ってくれる晴彦さんへの感謝を忘れない。
うつを抱える妻を支える夫
「料理は私がやっていますが、それ以外の家事はだいたい主人がやってくれています。私はうつの影響でやろうとしてもできないときがあるので。主人が『そういうときもあるよね』と言ってくれるたびに次につながるのを感じます。できるときはちゃんとやろうと思えるんです」と奈津美さんは語る。
「彼女を幸せにするゲーム」
結婚によって大きく変わったのは晴彦さんのほうだ。以前は仏頂面だったのが終始ニコニコしています、と自ら断言する。自分より大事な存在ができたからだという。
「カミさんがうつで大変なときは身近にいる僕も大変です。だから、考え方を変えようと思ったんです。これから先の人生は彼女を幸せにするゲームを始めよう、と。そういう考えに切り替えたら自分も幸せになれました」と晴彦さん。
顔が見えないからこそ、ちょっとした言葉で思いやりや知性が見えたのかもしれない。こんな出会いがあるならば、社員全員がフルリモート勤務の会社でも職場結婚は起こりうる。
本連載に登場してくださる、ご夫婦のうちどちらかが35歳以上で結婚した「晩婚さん」を募集しております(ご結婚5年目ぐらいまで)。事実婚や同性婚の方も歓迎いたします。



