大規模災害時に避難所運営などでリーダー役を担う女性を育てる「女性防災プロジェクト」の講座が高知県内で開かれ、参加者が災害対策に女性の視点を生かす方法を学んでいる。
東日本大震災では、避難所に女性用の更衣室がなかったり、女性用品を含む物資の配布担当者が男性だったりする事例があった。こうした課題を踏まえ、公益財団法人「こうち男女共同参画社会づくり財団」は2017年から、男女共同参画の視点を取り入れた防災・減災活動を担う人材の育成を目指している。
講座の内容と実績
講座は高知市のこうち男女共同参画センターなどで開催。今年は県西部からも参加しやすいように、四万十市役所などにサテライト会場も設けられた。これまでに209人が修了し、女性防災リーダーとして学校での防災教育や災害時の避難所運営などで活躍することが期待されている。
参加者は、災害時に女性の視点が不足していることなどを学んだほか、高知市の仁井田神社にある安政南海地震(1854年)の様子を伝える碑を見学するフィールドワークにも取り組んだ。
避難所運営の模擬訓練
7月に行われた講座では、「さんすい防災研究所」の山崎水紀夫代表から避難所を開設する際の注意点などを聞いた後、図上訓練を実施。配慮が必要な人にも気を配りながら、避難者をどのように配置するかなどを考え、積極的に意見を出し合った。
高知市在住の女性(48)は、「今後、災害時には避難所の運営側に入って、女性の視点で、どのような物資が必要かなどを発言できたら」と話した。
今後の期待
同センターの福留里織主任は「修了生一人一人ができることを地域で実践して、見過ごされていた人たちを拾い上げてくれる人になってほしい」と話している。



