80代の女性が、片道8時間かけて施設に入所する母親と、実家で暮らす障害のある弟の介護を続けている。高齢者が高齢者を介護する「老老介護」の中でも、より過酷な「超・老老介護」の実態が浮かび上がる。
片道8時間の往復
女性は毎週、自宅から片道約8時間をかけて、母親が入所する施設と、障害のある弟が暮らす実家を往復する。母親は施設での生活を送る一方、弟は実家で一人で生活している。女性は両方の世話を一手に引き受けている。
介護の負担と葛藤
高齢である自身の体力の限界と向き合いながら、女性は「自分が動けなくなったらどうしよう」という不安を抱える。弟の障害は重度で、日常生活の多くの場面で支援が必要だ。母親の施設でのケアも、頻繁な面会や連絡が欠かせない。
遠距離での介護は、時間的・経済的負担も大きく、女性の生活は介護に大きく支配されている。それでも、家族を支えたいという思いから、介護を続ける日々が続いている。
超・老老介護の課題
このような「超・老老介護」は、介護する側もされる側も高齢であるため、双方の健康状態が悪化しやすい。介護者が倒れた場合、支える家族がいないケースも少なくない。地域の支援サービスや行政の介入が不可欠だが、現状では十分に行き届いていない現実がある。



