トランプ氏、ラマスワミ氏の攻撃広告擁護「とても良い」と評価
トランプ氏、ラマスワミ氏の攻撃広告を擁護「とても良い」

米中間選挙のオハイオ州知事選をめぐり、ドナルド・トランプ大統領(80)は22日、共和党候補ビベック・ラマスワミ氏が民主党候補エイミー・アクトン氏(60)の絶縁状態にある実母を起用した選挙広告を「とても良い」と擁護した。その上で、メディアがラマスワミ氏の当選を阻止しようと組織的な攻撃を仕掛けていると非難した。

トランプ氏の投稿と発言

トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に、「ビベックはこのまま続けるべきだ。欠陥があり、不誠実で、無能な候補者の母親が、自分の娘はいかにめちゃくちゃで、うそをつき、人をだまし、盗みを働くのをやめられない人間かを説明するのを、皆に聞かせればいい!」と投稿した。

さらに「もし私の母親、伝説的なマリー・マクラウド・トランプが私について何か悪いことを言ったら、フェイクニュースは大々的に取り上げるだろう」と付け加えた。その後、記者団に対し、アクトン氏が何を言われても仕方がない立場だとの考えを重ねて示し、性的虐待の訴えについては「何も知らない」と述べた。

広告の内容と批判

問題の広告は、11月3日の米中間選挙を前に、非難の応酬が激しさを増す中で登場した。広告では、アクトン氏の実母ドナ・アーサー氏が「娘はこれまでの人生、ずっとうそをつき続けている」「娘を知事にしてはいけない。娘が皆さんの生活を良くしてくれると思っているなら、それは思い違いだ」などと訴えている。

アクトン氏は幼少期、継父から数年間にわたり性的虐待を受けていたと訴えた。継父はレイプの罪で起訴されたが、裁判が始まる前に逃亡し、その後死亡した。アクトン氏は1978年以来、継父を擁護し、婚姻関係を維持していたアーサー氏とは会っていないという。

関係者の反応

アクトン氏は20日の声明で、自身と弟が幼少期に「虐待、飢え、ネグレクト(育児放棄)を受けていた」ことを明かし、「10~12歳の時、母の夫から性的虐待を受けたが、実母は私を守ってくれなかった」と述べた。アクトン氏の陣営は、弟フィル・スターンズ氏が登場する動画を公開し、スターンズ氏は「姉は当時11歳か12歳だった。そんなことを持ち出すなんて信じられない。ビベック氏は恥を知るべきだ」と述べた。

この広告には民主党だけでなく、共和党の一部からも批判が上がっている。ラマスワミ氏を後継候補として支持するマイク・デワイン現オハイオ州知事も、広告は「間違っている」と述べ、取り下げるべきだとの認識を示した。トランプ氏はこれに対し、デワイン氏を「RINO(名ばかりの共和党員)」と呼んで非難した。J・D・バンス副大統領も21日、オハイオ州での選挙運動中にラマスワミ氏を擁護し、今月初めにはアクトン氏にアルコール関連の問題があると非難する別の攻撃広告に同調していた。