中道改革連合、立憲民主、公明の3党が合流を断念することを正式に確認した。中道の出発点は、高市政権で「右傾化」が進み、「国家」重視の色合いが濃くなることへの危機感だった。
「生活者ファースト」も惨敗で対抗軸しぼむ
中道は「生活者ファーストの政治」を掲げて「個」を重んじる姿勢を強調した。しかし、2月の衆院選では「中道のうねり」を起こすどころか惨敗し、政権への対抗軸を打ち立てるという意気込みは急速にしぼんだ。
重要政策の溝、7カ月たっても埋まらず
中道の軸の揺らぎも露呈した。集団的自衛権の一部行使を認める安全保障法制の合憲性、米軍普天間飛行場の辺野古移設の是非、「原発ゼロ」を目指すのか、憲法改正への向き合い方などだ。合流を目指す3党は、中道結成から約7カ月たっても重要政策をめぐる溝を埋めることはなかった。
先の特別国会では、旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎えることなどを盛り込んだ皇室典範改正に対し、中道と公明は賛成、立憲は猛反対した。中道は女性天皇の是非などの検討を盛り込むよう求めた付帯決議の修正案が与党から一蹴されても賛成した。「国のかたち」をめぐってさえ足並みが乱れる3党の現状が、高市政権が強引な政治を進める環境を許していることは否めない。
置き去りにされた1043万票
中道や立憲を支援する産業別労働組合(産別)の幹部は「好き勝手を言って、誰もまとまろうとしなかった」と憤る。中道の行き詰まりで、置き去りにされた民意がある。2月の衆院選で中道に投じられた1043万票の行方は、今後の野党再編の焦点となる。



