2027年フランス大統領選、ルペン氏「復活」で大混戦へ。バルデラ氏に「王女熱愛」試練
2027年仏大統領選、ルペン氏復活で混戦。バルデラ氏に試練

2027年のフランス大統領選挙を巡り、極右政党・国民連合(RN)のマリーヌ・ルペン氏が「復活」し、大混戦の様相を呈している。現在の支持率首位は若き党首ジョーダン・バルデラ氏だが、彼を待ち受けるのは「王女熱愛」という新たな試練だ。本稿では、フランス政治の最新動向を詳報する。

ルペン氏とバルデラ氏、尊敬し合う関係

ルペン氏とバルデラ氏は互いに尊敬する関係にあり、権力闘争は表面化していない。バルデラ氏はルペン氏なしに党首に就くことはなかったし、ルペン氏の大統領職への執念を誰よりも知っている人物だ。事実、RNを国民議会(下院)で議席最多の122議席(全577議席中)に押し上げ、単独政党では最多の議席数を獲得し、政権奪取に王手をかける政党に育て上げたのはルペン氏の功績である。

父ルペン氏の遺産とイメージ改善への道

ルペン氏の父親であるジャン=マリ・ルペン氏は、RNの前身である極右政党・国民戦線(FN)の創設者だ。1970年代に台頭した共産主義に反対し、80年代には左派ミッテラン政権で急増したアラブ系移民の排撃で支持を伸ばした。しかし、ドイツのホロコーストを軽視し、ネオナチを擁護し、人種差別発言を繰り返したことで多くの有権者に嫌われた。2002年の大統領選で決選投票に残った父ルペン氏に対し、シラク現職大統領は80%を超える得票率で当選し、フランス世論の父ルペン氏への嫌悪感が露わになった。

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娘ルペン氏のソフト路線と党内改革

かつて父ルペン氏のもとでRNの参謀だった娘ルペン氏は、選挙対策の責任者として父親が作った「悪魔」という悪いイメージに苦しめられてきた。2011年に党首に選出された彼女は、一貫して庶民派のソフト路線に舵を切り、社会的弱者に寄り添う政策を打ち出し、支持を拡大した。2012年の大統領選では、現職サルコジ候補、オランド社会党候補に次ぐ第1回投票3位となった。

その後、父ルペン氏の反ユダヤ主義発言を理由に、創設者である父を党から除名。党が反対していた妊娠中絶や同性愛も容認する一方、国内でテロを繰り返すイスラム原理主義によるイスラム化には反対した。また、フランス文化を受け入れ社会に同化するイスラム教徒は擁護し、従来のFN支持者からは強い反感も買っている。

「極右」から「右派」へ、メディアの認識変化

フランスメディアの多くは、RNおよびルペン氏を「右派」と呼び、「極右」と呼ばない傾向が出てきた。議会で単独最大政党グループを形成するRNは、政策的にもフランスの掲げる価値観を逸脱していないからだ。脱欧州連合(EU)路線から主権国家の権限を取り戻す方針に転換したことで、「フランス初の女性極右大統領誕生」とは言われなくなった。ルペン氏の大統領への道は険しくないとは言えないが、他の候補者より好感度は高い。

バルデラ氏に立ちはだかる「王女熱愛」報道

一方、支持率首位を走るバルデラ氏には、「王女熱愛」という新たな試練が待ち受ける。具体的な報道内容は明らかにされていないが、王室関係者との交際が取り沙汰され、有権者の間で話題となっている。バルデラ氏の経済政策は、減税や規制緩和を掲げ、若年層を中心に支持を集めるが、スキャンダルが支持率に影響を与える可能性がある。

今後の展望

2027年の大統領選は、ルペン氏の復活とバルデラ氏の試練が交錯する混戦が予想される。両者の協力関係が続く限り、RNは強力な選挙戦略を展開できるが、内部の亀裂が表面化すれば、支持率に影響するだろう。フランス政治の行方から目が離せない。

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