東洋経済『就職四季報』の最新調査によると、残業時間が月10時間以下(1日あたり約30分以内)でありながら、平均年収が1000万円を超える企業が8社存在することが明らかになった。このランキングは、2027年卒業予定の就活生向けに、働きやすさと高収入を両立する「タイパのいい」企業を探すための指標として発表された。
ランキングの定義と背景
本ランキングは、『就職四季報 総合版』および『就職四季報 優良・中堅企業版』の独自調査に基づく。ホワイト企業の定義として「残業時間が月10時間以下」を採用し、その中で平均年収が高い順に100社をリストアップした。トップ8社はいずれも平均年収1000万円超で、残業時間は月10時間未満。これは、定時が9時~18時、週休2日制の場合、毎日18時半ごろには退社できる計算になる。
トップ8社の顔ぶれ
1位から8位までの企業は、いずれも業種を問わず高収益体質や独自の労働環境改善策を持つことで知られる。具体的な社名は誌面で公開されているが、例えば外資系金融やIT企業、一部のメーカーが名を連ねている。これらの企業は「残業が少ない=給与が低い」という従来のイメージを覆し、生産性の高さが収入に直結している点が特徴だ。
残業時間と生活のリアル
『就職四季報』編集部は、残業時間別の生活イメージも提示。残業0時間なら毎日18時退社で買い物や家事の余裕があるが、残業40時間(月20日勤務で毎日20時退社)だと帰宅は21時近くになり、食事や入浴で就寝時間となる。就活生には、自分の希望するライフスタイルに合わせて残業時間の目安を考慮するよう勧めている。
25位までの企業
1~25位の企業は平均年収が900万円~1000万円超の範囲に集中。特に10位以内は外資系企業の比率が高く、国内企業では一部の総合商社や製薬会社がランクインしている。これらの企業は残業時間が月10時間以下でありながら、業績連動の賞与や手当が充実している点で共通する。
26位から50位
26~50位の平均年収は850万円~900万円程度。この層では、ITサービスやコンサルティング業界の企業が目立つ。また、従業員規模が中堅の企業も含まれ、柔軟な働き方と高収入を両立している例が多い。
51位から75位
51~75位の平均年収は800万円~850万円。製造業やインフラ関連企業が多く、安定した収入と短時間労働を実現している。これらの企業は、業界平均を上回る給与水準を維持しつつ、残業削減に積極的に取り組んでいる。
76位から100位
76~100位の平均年収は750万円~800万円。この層には、地方に本社を置く企業や、専門性の高い技術職が多い企業が含まれる。残業時間の少なさを重視する就活生にとって、十分な選択肢となる。
就活生へのアドバイス
『就職四季報』編集部は、「ホワイト企業=残業が少ない」だけでなく、自分の価値観に合った企業選びが重要だと強調。『就職四季報 総合版』では総合職のみの残業時間も掲載しており、より詳細な情報を確認できる。就活生は、ランキングを参考にしつつ、企業研究を深めることが推奨される。



