夏に出社する人の切実な本音「快適だから」 暑さは経営課題に
夏に出社する人の切実な本音 暑さは経営課題に

夏の出社をめぐる意識が二極化している。暑さを避けて在宅勤務を選ぶ人が増える一方で、「暑いから出社したい」と考える層も一定数存在する。その理由は、単にオフィスのほうが快適だからという、シンプルなものだ。

「暑いから出社したい」派の本音

アタックス・セールス・アソシエイツ代表取締役会長の横山信弘氏は、自身の経験から「暑いから出社したい派」の存在を指摘する。その理由は、よく言われる「生産性向上」や「コミュニケーション強化」ではなく、「自宅よりオフィスのほうが快適だから」だ。冷房が効いて光熱費もかからず、涼しい環境で過ごせるという極めてシンプルな理由で出社を選ぶ人がいるという。

横山氏は「通勤電車は大変だが、長時間過ごすならオフィスのほうが快適。冷暖房費もバカにならない」と述べ、同じ考えの人も少なくないと推測する。ただし、オフィスの空調環境が整っていることが前提で、冷房が弱く蒸し暑いオフィスではこの考えは当てはまらない。実際、熱中症の約4割は屋内で発生しており、企業側の環境整備が不可欠だ。

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暑さが業務パフォーマンスに直結

Job総研が実施した『2026年 夏のはたらき方実態調査』によると、夏の出社で最も負担に感じる場面は「自宅から駅までの移動」で、出社したくない最高気温として「猛暑日、35度以上」を選んだ人が最多だった。酷暑日には「出社したくない」と答えた人が7割を超えている。

営業職など外出の多い職種も注意が必要だ。営業車での外回りを続けて体調不良を訴える営業は身近に多く、専門家は負担の積み重ねが熱中症を引き起こすと警鐘を鳴らす。横山氏は「これまでのやり方や考え方は通用しないことを経営者は理解してほしい」と訴える。

同調査では、夏の暑さが仕事に影響すると答えた人が9割にのぼり、集中力の低下や作業スピードの低下といった具体的な影響も報告されている。暑さは単なる不快感ではなく、業務パフォーマンスに直結する経営課題となっている。

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