副首都・大阪構想の落とし穴:特異なコミュニケーション文化が生む摩擦
副首都・大阪構想の落とし穴:特異なコミュニケーション文化

リニア中央新幹線プロジェクトは、東京・名古屋・大阪の三大都市圏を短時間で結び、人・企業・情報の交流を促進する「スーパー・メガリージョン構想」の中核を担う国家的な国土政策だ。三大都市圏が一体化することで、人口約7000万人規模の巨大経済圏を形成し、国際競争力の向上や新たな産業創出を目指すとともに、首都直下地震などへの備えとして、国土の強靱化や大都市機能の多重化を図る狙いも含む。

その意味で、リニアの終着点となる大阪を副首都に指定する構想は、一見すると自然な流れにも見える。他方、他地域から来た人にとっては、その距離感に戸惑う場合も少なくない。とくに東京出身者が標準語を話すと、大阪の人からは「ええかっこしい」や「いきってる」と受け取られがちで、コミュニケーションの前提となる空気感からして容易にかみ合わない。

大阪の「特異性」の正体

その違いが最も顕著に表れるのが「笑いのツボ」だ。大阪では、相手を軽くいじったり、少し強めの冗談を交わしたりするやり取りが、親しさの表現として成立する場面が多い。ところが、東京など別の文化圏では、同じ言葉が関係性によっては失礼な発言として受け取られる。

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実際、大阪出身者が東京で悪意なく場を盛り上げようとして発した冗談が、相手には不快な言葉として伝わってしまったという話は少なくない。逆に、大阪に来た人が、初対面から距離を縮めようとする大阪特有の接し方に驚くケースもある。

これは、どちらの文化が優れているという話ではない。東京と大阪では、人との距離の取り方や親しさを表現する方法が異なるのだ。

副首都に求められる姿勢

両大都市圏の違いは、東京と大阪の成り立ちがそのまま表れた現象だといえる。大阪の強い地域性や独自のコミュニケーション文化は、大きな魅力だ。同時に、副首都という全国的な役割を担うのであれば、異なる背景を持つ人々や組織とどのように新たな関係を築いていくか、その姿勢も模索すべきだろう。

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