日経平均株価は最高値更新からわずか1カ月で大きく下落した。値動きに振り回されないためには、数字を動かす仕組みを知っておく必要がある。経済指標を読み解くプロの2人に、投資に役立つ数字の見方を聞いた。
バブルを見抜くにはTOPIXと比べてみる
「日経平均が最高値を更新」と報じられているのに、自分の持ち株は全く含み益が出ていない。株価の「平均」が上がっているはずなのに、実感が持てないのはなぜなのでしょうか。
そもそも、日経平均は市場全体を映す鏡ではありません。東京証券取引所に上場している約3900社のうち、代表的な225銘柄を抜き出してつくられた指数です。
しかも、指数への影響力は銘柄によって大きく違います。1株当たりの株価水準が高い銘柄ほど、指数を大きく動かします。こうした株価の高い銘柄は「値がさ株」と呼ばれます。よく言われるのは、アドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリングの4社。こうした値がさ株が大きく値上がりすれば、値下がりした銘柄のほうが多い日でも、日経平均だけはプラスで終わる──こういうことは、よく起こっています。



