山口県観光連盟は、今月始まった大型観光企画「山口デスティネーションキャンペーン(DC)」の目玉企画として、歴史ツアー「古地図を片手に、まちを歩こう。」を展開する。県内に多く残る江戸時代からの古地図をもとに、ガイドの案内で旧跡を巡るイベントで、9月末には、同連盟が県内外から集まった126人のガイドを対象に研修を実施した。
研修で古地図の魅力を学ぶ
研修では、古地図を長く研究しているNPO地域文化サポーターズやまぐちの山田稔理事が講師を務めた。山田さんは、萩藩が3600分の1の詳細な古地図を村ごとに作った理由について、「争いを避けるため、境界を明確にする必要があった」と説明。各地図の境界がパズル状につながるよう製図したため、内側はゆがんでいることなどを解説した。
ガイドが実地研修で周遊
また古地図に記された建物や橋については、現在も現地にレリーフなどが設置されていることがあり、「昔の名残を示すと、参加者に実感してもらえる」と助言した。参加者は、ベテランガイドの案内で山口市内も周遊。俳人・種田山頭火の句碑がある一の坂川沿いや、守護大名・大内氏ゆかりの八坂神社などをまわった。市内でボランティアガイドを務める納屋早与子さん(66)は「山口DCでは歴史を楽しく伝え、おもてなしをしたい」と話した。