Android Police Teamは2026年10月20日(現地時間)、「I replaced Google Photos, Drive, and Gemini with free open source alternatives; now I can't go back」において、Googleフォト、Googleドライブ、Geminiに代わる無償アプリをAndroid端末で利用し、Googleサービスへの依存を減らした体験を紹介した。
今回、代替アプリとして選んだのは、写真管理アプリのFossify Gallery、ファイル保存サービスのNextcloud、AIモデルのGemma 4を端末内で実行できるGoogle AI Edge Galleryだ。各アプリには機能上の制約もあるが、データの保存先や管理方法を自分で選べる点を評価している。
Googleフォトの代わりにFossify Gallery、シンプルな写真管理
Googleフォトの代わりに選んだアプリは「Fossify Gallery」だ。ローカルファーストの無償アプリで、端末内に保存した写真や動画の閲覧、整理、管理に加え、基本的な編集に対応する。
Androidのデザインフレームワーク「Material You」を意識した外観で、検索やフィルター、テーマ変更、生体認証による保護などの機能も備える。
GoogleフォトにはAI編集、思い出の表示、各種おすすめ機能があるものの、端末内の写真を探すだけなら必要のない機能だ。Android Policeの記者は、写真の閲覧や整理が目的なら、高度なAI編集機能や多くの付加機能は必要ないと指摘。Fossify Galleryのシンプルな操作性を高く評価している。
ただし、クラウドバックアップ機能を搭載していない問題がある。Androidデバイスの故障や盗難で、すべての写真や動画を失う可能性がある。この問題について記者は、後述のNextcloudにバックアップを任せることで不足を補っている。
Googleドライブの代わりにNextcloud、保存先を自分で管理
Googleドライブの代替には、セルフホスト型の無償ファイル管理サービスである「Nextcloud」を利用した。一般的なクラウドストレージとは異なり、個人所有するサーバやデバイスにファイルを保存できる点が特徴だ。
導入時には初期設定が必要で、セルフホスティングに慣れていない利用者には手間がかかる。一方、設定を終えればフォルダーの閲覧、文書のアップロード、ファイル管理が簡単に行える。写真や動画の自動アップロードにも対応し、Googleフォトに依存せずにメディアをバックアップできる。
Windows、Mac、Linux向けのデスクトップクライアントも用意されており、自宅のPCを活用したオンプレミスの運用にも対応する。セルフホスト環境では、利用するストレージの容量に応じて保存領域を確保できるため、クラウドサービスの固定容量プランに縛られずに運用できる。ただし、ストレージの増設や保守は利用者自身で行う必要がある。
ファイル共有では共有リンクの発行に加え、パスワード保護、有効期限、アクセス権限の管理にも対応する。長年にわたりセルフホスティングの利用者に使われてきた実績も高評価につながっている。
ただし、デメリットも存在する。オンプレミス環境の場合は停電、ローカルネットワークの通信不良、デバイスの故障時には使用できなくなる。さらにストレージが故障するとデータを失う可能性もある。可用性の確保とデータのバックアップは、自身で管理しなければならない。
Geminiの代わりにローカルAI、オフラインでも利用可能
Geminiの代替には、Googleが提供する「Google AI Edge Gallery」を使い、AIモデル「Gemma 4」をAndroid端末内で実行する方法が選ばれた。Google製アプリではあるものの、クラウド上のGeminiとは異なり、モデルをダウンロードすればオフラインでもAIを利用できる。
モデルをダウンロードすれば、インターネット接続がない環境でもローカルで処理を実行できる。Android端末向けのモデルとしては、メモリ約8GBのスマートフォンに適したE2Bと、12GB以上のメモリを備えた端末向けのE4Bがある。
Google AI Edge Galleryはこのほかにも、複数の大規模言語モデル(LLM: Large Language Model)をサポートする。記者はこれらモデルを活用することで、画像分析、情報抽出、文字起こしも可能としている。
デメリットは、性能面やAndroidとの連携機能でGeminiに及ばない部分だ。記者はこの欠点を認めつつも、端末内で動作し、オフラインでも使えるAIアシスタントを利点として挙げた。
Google依存を減らすメリットとデメリット
記者はGoogleアプリに不満はないと述べている。完成度が高く、使いやすいうえ、Androidとの統合も進んでいることが理由だ。一方、今回の代替アプリの試用を通じて、すべての作業をGoogleに任せる必要はないと感じ、快適だったとの感想も伝えた。
今回取り上げた代替アプリには、Googleの各サービスと比べて機能面で劣る部分や、初期設定に手間がかかるといった課題もある。それでも、データの保存先を自分で管理できることや、外部サービスに送信する情報を減らせること、特定のサービスへの依存を抑えられることが、こうした制約を補うメリットになると説明している。
Googleの各サービスは完成度が高く、Androidとの連携にも優れている。しかし、用途によっては無料の代替アプリでも十分に対応できる。データの管理方法やプライバシーを重視するユーザーにとって、こうしたアプリは選択肢の一つになりそうだ。