同居家族がいるのに孤独…「家庭内孤立」の盲点と対策
同居家族がいるのに孤独「家庭内孤立」の盲点

「同居家族がいるのに孤独を感じる」――外からは見えにくい「家庭内孤立」が近年、高齢者を中心に問題視されている。一人暮らしの高齢者への支援が進む一方、家族と住んでいるがゆえに周囲から「大丈夫」と見なされ、支援の網から漏れやすい実態が浮き彫りになっている。

家庭内孤立の実態と心理的影響

フリーランス記者の宮本さおり氏が報じた記事によると、一人暮らしの場合は「諦め」や「自らの選択」で孤独を受け入れているケースが多いが、同居家族がいるのに交流が得られていないと本人が認識する場合、それがストレスを高める要因になるという。村山氏(氏名の詳細は記事に明記されていない)は、「得られるはずの交流が得られていないと本人が考えるのであれば、それがストレスを高める要因になっている」と指摘する。

ボランティアや地域サークルには積極的に参加し、外では社交的に活動している人の中にも、家に帰ると家族とほとんど会話がない事例が一定数見られるという。家庭内孤立は、加齢に伴い心身の活力が低下する「フレイル」との関連も研究で示唆されている。

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「見えない孤立」を見逃さないために

これまで行政の施策は独居高齢者に意識が向きがちだった。しかし、外との交流や同居家族の有無という量的視点だけでなく、交流の質にも目を向ける必要がある。村山氏は「『あそこのお宅は家族と住んでいるから大丈夫』『活発に地域活動しているから安心だろう』ではなく、家庭の中で家族と交流を持てているかも見てもらいたい。同居家族がいるというだけで『大丈夫』というラベルを張るのは孤立を見逃す可能性もある」と警鐘を鳴らす。

家庭内孤立が生まれる背景

家庭内孤立が生まれる背景には、生活リズムの違いや住居スペースの変化といった現代の暮らし方が影響している。二世帯・三世帯で暮らしていても、平日にほとんど顔を合わせないケースや、生活空間を分けた二世帯住宅では、家族との団らんの機会が減り、交流が希薄になりやすい。玄関や生活動線が別々という住まいの構造が、家族の距離を物理的にも心理的にも広げている面は否めない。

高齢者でも夫婦世帯では家庭内孤立が少ない一方、親子のみの同居では会話が途絶えやすく、家庭内孤立しやすい傾向がある。家族関係の良し悪しだけでは語れない複雑さがあり、生活リズムの違いやお互いに対する遠慮から交流が希薄になることもある。

男性の方が家庭内孤立しやすい

記事の後半では、男性の方が家庭内孤立しやすい傾向が指摘されている。社会的に男性は仕事中心の生活を送ることが多く、退職後に家庭での役割や人間関係を構築しにくいことが一因と考えられる。家庭内孤立を防ぐには、一緒に過ごす時間を意識的に確保し、質の高いコミュニケーションを図ることが重要だ。

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