日本銀行が高市首相や市場、アメリカからの圧力にさらされている。こうした四面楚歌の状況を脱するための「たった1つの正しい方法」とは何か。慶応義塾大学大学院教授の小幡績氏が、自身のコラムで持論を展開した。
競馬セールに学ぶ市場の本質
小幡氏は、前回のコラムに続き、競馬のせり市場の話題を取り上げた。競走馬の主要な3つのセールのうち、同氏が最も好むのは「ミックスセール」だという。
セリの中でも「セレクトセール」は超良血の高額馬が勢ぞろいする高級セールであり、「セレクションセール」は日高地方の生産者が厳選した馬を出すセールである。買う側からすると、前者では良血に埋もれて値段が上がりにくい馬を狙うか、後者ではセレクトセールで資金を使い果たした後の高額馬を狙うか、悩ましいところだ。
ミックスセールの魅力と変化
一方、秋に行われる「ミックスセール」は、ノーザンファームが中心となって開催され、もともとは社台グループが余った繁殖牝馬を売り出すために始まった。余った馬とはいえ、良血の母馬が安く手に入るため人気のセールであり、小幡氏も「もっとも好きなセール」と語る。
しかし近年は、セレクトセールに出品されなかった当歳馬もせりにかけられるようになり、今では出品馬の半数を占める。遅生まれの馬や売れ残り、高額でない馬などが並び、リーズナブルでねらい目となっている。
日本の競馬セールに足りないもの
小幡氏は、日本の競馬のせりにまだ足りないものが2つあると指摘しているが、その詳細は次ページで述べられるとしている。



